ツタエノヒガサは、傳tutaeeの日傘レーベル。
日本の傘職人と伝統技術とツタエさんの三位一体の素晴らしい日傘です。
お取り扱いをさせていただくようになってから早何年。
いつもは注染のシリーズをご紹介していますが、こちらのページではさらにスペシャルな、柿渋染めプラス泥染めと、藍染めの日傘のご紹介です。
女性用に小ぶりにつくられ、軽く持ちやすく、日傘の時期に連れて歩きやすいサイズです。
共地でつくられた傘袋は、ちょっとした「なにかに使える袋」になったらいいなと tutaeeさんの思いもこもっています。
<柿泥>
tutaeeさんは衣服もつくられているのですが、そちらでのお取組みで長らく大切に使用されている「柿泥」。麻のムラ糸を用いて織られた生地を、時間をかけてつくられた柿渋でゆっくりと染め、さらに泥染めを施すことで、独特な表と裏が異なる表情を醸し出す素材へと変化させています。すごくすごく時間をかけてつくられた、特別な素材です。
※生地の織りムラや染ムラ、糸のとび込み、ネップなどがみられる場合がありますが、生地の風合い、特性としてご了承ください。
※酸化、紫外線や温度や湿度によって色が変化していくのが魅力です。
しかしながら、強く擦ったり他の物と一緒にされると移染する可能性がございますのでご注意下さい。
<武州藍>
tutaeeさん立ち上げ当初からお付き合いが続いているという、武州は埼玉県北部のことを指します。
古くは江戸時代から続く伝統の産業です。武州の藍染めらしい、濃ゆい色の藍色が特徴です。 深みのある藍色がとても美しいです。
日にあたったり、環境によってはお色味が変化するその過程も楽しめますね。
糸を染めた後に、布に織り上げるため時間の経過とともに現れる柄が縞柄のように見えることから古くより「青縞」とも呼ばれる素敵な染めです。
(藍染めの製品は、移染の可能性はありますのでご注意くださいね。)
また明るめの環境だったため青めに透けてうつっています。
どちらかというと、置きで撮っている濃いお色味が現物寄りです。
(スタイリング写真で持っているのは長日傘です。柄の長さと大きさが多少異なります。また、露先には竹部品が付きません))
(長傘より折り畳み傘の方が若干広げた時が大きくなります)
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武州藍/綿100% 柿渋泥染め/麻100%
※柄や先端部など天然素材を使用しておりますので、1本1本、太さや節の表情や曲がり具合など風合いや色合いが異なります。
※生地の織りムラや、糸のとび込み、ネップなどがみられる場合がありますが、生地の風合い、特性としてご了承ください。
※染め部分にムラや滲みが見られることがございますが味としてご理解くださいませ。(画像18~20参照)
※「安全ロクロ」を使用しております。
(ロクロ=開くときにスライドさせる箇所)
この安全ロクロとは、傘を閉じる際に押す金具(=上ハジキ)を保護するかたちでカバー(=押しボタン)が付いており、傘を「閉じる」際に、このボタン部分を押すことで、指と金具との接触を避け、指詰めや怪我の可能性を防ぐものです。
但しこの機能は、傘を閉じる際にのみ機能しますため、開く時にこのボタンを押して開くと、傘を広げた際に上部でしっかりと止まらず、傘が閉じてしまうことがあります。
開く際にはこのボタンを「押さず」に通常の傘と同じようにロクロの周囲を持って開いていただくようお願い致します。
<傳 tutaee (ツタエ)>
昔の服に似ている。
しかし、昔そのままの過去の服ではない。
年月に従って人間も変わっていくものである。
服もそれに習い変わっていくものである。
古き良きは捨てさらない。
しかし、それは捨て去らないというだけのことである。